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福岡大学研究シーズクローズアップ

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福岡大学研究シーズクローズアップ vol.008 生理活性物質の高熱水抽出法の開発
          〜マキネッタ抽出器を用いて〜
工学部化学システム工学科 重松 幹二 教授

2013.07.16 up

 食用キノコ類に多く含まれるβグルカンには、悪性腫瘍の増殖を抑制する抗腫瘍活性を持つものがあります。しかしこれらは水に溶けにくいため、抗腫瘍の機能を上げるには工夫が必要です。そこで水に溶けやすいβグルカンを得るために、工学部化学システム工学科 重松研究室では、マキネッタ法を用いて、高温高圧水による加水分解反応によって水可溶化させる技術を開発しました。
 エスプレッソコーヒーに使われるマキネッタ抽出器は、100℃以上の高温水抽出でありながら抽出と同時に100℃以下に冷却されるため、熱による過分解を抑えることができます。この抽出器の内部圧力は試料の圧搾状態に左右され抽出温度のコントロールが困難な場合が多いので、種々の実験用濾紙を圧力保持体として併用することを考案し、抽出温度のコントロールと極少量の試料からの抽出を可能にしました。
 食用キノコ類であるブナシメジ・エリンギ・シイタケなどを原料としてマキネッタ抽出器を使用したところ、いずれのキノコからもβグルカンを高収率で安定的に抽出することができました。とくにブナシメジからの抽出液は、より強い抗腫瘍活性が確認されました。原料が食品であるため薬事法に抵触せず、本来食品であるため過剰摂取による副作用も少ないものと期待されます。
 2013年6月、(公財)西日本産業貿易コンベンション協会主催「西日本製造技術イノベーション2013」に出展し、きわめて簡易な装置で安全性も高い方法で高活性の溶液が抽出できることを示しました。さらに、その他の天然成分 −タンニンや漢方薬成分の抽出への応用も検討しています。

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