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福岡大学研究シーズクローズアップ

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福岡大学研究シーズクローズアップ vol.012 インテリジェンスマテリアル機能をもつ
              ブロック共重合体の創製
〜 ポリエチレンの表面改質を実現 〜
工学部化学システム工学科 八尾 滋 教授

2013.09.27 up

 ポリエチレンは身近なところではスーパーのレジ袋などに使用されているもっともありふれたプラスチックですが、一方で非常に接着性に乏しく、そのために大幅に用途が制限されており、この表面改質剤の開発が産業界の長年のテーマでした。
 この課題に対して、工学部化学システム工学科 八尾 滋 教授は、少量でかつ劇的に表面改質効果を示す側鎖結晶性ブロック共重合体の創製に成功しました。
 このブロック共重合体は、ポリエチレンと類似の構造の結晶性側鎖をもつ化合物と溶媒親和性や接着性などの機能を示す化合物から構成された高分子体からできています。ポリエチレンのフィルムあるいは多孔体をこのブロック共重合体を溶かした溶液につけるかあるいは塗るだけで、ポリエチレンの表面は任意の機能を持つようになり、例えば強い接着力を示すようになります。またポリエチレンの微粒子が分散された溶液に0.5%程度添加するだけで、劇的に粘度を低下することができます。またこのブロック共重合体は温度によりその改質力をコントロールすることができるので、例えば温度を上げることで粘度が増加する、普通とは逆の機能を持つ溶液や自身で出力を制御し常に最適な状態を保つリチウムイオン電池など、様々なインテリジェントマテリアルを創製することが可能です。
 2013年8月、「イノベーション・ジャパン2013〜 大学見本市 & ビジネスマッチング 〜」((独)科学技術振興機構(JST)、(独)新エネルギー・ 産業技術総合開発機構(NEDO)主催)に出展しました。ポリエチレンの表面改質に幅広く展開が可能な物質であることを多くの人に知っていただき、企業と協力して応用を図れるように、実用化に向けて改良をすすめていきます。

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