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福岡大学研究シーズクローズアップ

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福岡大学研究シーズクローズアップ vol.024 アサリを再生する干潟浄化技術
工学部社会デザイン工学科 渡辺 亮一 教授

2019.10.15 up

イノベーションジャパン2019での展示

 九州北西部に位置する有明海では、アサリなど多くの水生生物が近年激減しており、その要因として生息環境の悪化が考えられます。森林など陸域の土壌から河川を通じて海域に供給される鉄は、アサリなどの二枚貝が光合成を行う際に不可欠な必須金属で、海洋や河口沿岸域における水生生物の成長制限要素となっています。しかしながら、ダム建設や砂利採取による砂の流入減少や下水処理施設の普及などによって、この微量金属「フルボ酸鉄」の供給が減っており、その結果としてアサリなどの漁獲量減少を招いています。
 そこで渡辺教授は、共同研究を実施しているコヨウ株式会社より提供されたフルボ酸鉄シリカ資材を用いて、環境改善に向けた実証実験を開始しました。先ず研究室内での水槽実験においてその効果を確認し、次に実際の干潟でのモニタリングをスタートしました。使用しているフルボ酸鉄シリカは、腐植物質の木くずや下水汚泥、食品廃棄物などのリサイクル原料の発酵処理品とシリカや鉄から成る製品を混ぜて、人工的に容易かつ安価に製造されたものです。熊本県長洲町沿岸干潟(約2000u)において、2015年7月から開始した底泥環境改善の実証実験では、アサリの生息量増加を確認しています。
 2019年8月に開催された「イノベーション・ジャパン2019」に出展。干潟環境を模した水槽を展示し、フルボ酸鉄シリカ資材を使用した浄化技術の有用性について説明しました。


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