福岡大学 研究推進部 産学官連携センター

ホーム イベント・セミナー「イノベーション・ジャパン2022~大学見本市&ビジネスマッチング~Online」<10/4(火)~10/31(月) オンラインで発表>

イベント・セミナー

「イノベーション・ジャパン2022~大学見本市&ビジネスマッチング~Online」に出展

※イベントは終了しましたが、出展した資料の一部を本サイトよりご覧いただけます。各研究内容に関しては、下記お問い合わせ窓口までお願いします。

 「イノベーション・ジャパン~大学見本市」は、大学等から創出された研究成果の社会還元、技術移転を促進し、実用化に向けた産学連携のマッチング支援を目的とする国内最大規模のイベントです。
 本年度もオンライン開催です。本学からは10件のシーズを出展します。

イノベーション・ジャパン2022~大学見本市&ビジネスマッチング~Online

【日  時】10月4日(火)~ 31日(月)(開催期間中、WEBサイト上に一般公開されます)
【主  催】国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)、
     国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
【共  催】文部科学省、経済産業省
【出展内容】

をクリックすると研究者情報、をクリックすると出展資料の一部をご覧いただけます。

<装置・デバイス>
「高移動度・高温度安定性InAsSb半導体量子井戸」
理学部 物理科学科 眞砂 卓史 教授
 本技術では、障壁層としてAlAsSb、活性層としてInAsSbとした量子井戸構造によって、高感度かつ高温度安定性をもつ半導体ウエハ構造の最適組成をバンド計算によって明らかにしました。この特性は、広い温度範囲で高移動度が必要な半導体デバイスの基板としても有用です。本提案の半導体積層体を用いれば、感度と温度安定を両立した高性能ホール素子の作製が可能になります。
<カーボンニュートラル>
「新しい疲労試験機を利用した水素環境で用いる最適材料の選定法」
工学部 機械工学科 遠藤 正浩 教授
 水素社会の早期実現に向けて、水素環境に適した材料を安価に迅速に評価する疲労強度試験法と評価法を確立することが不可欠です。今回、試験片内部に水素チャージ液を循環させながら、疲労試験を行う安価な試験機を開発しました。これを用いて水素利用材料の選定を安価に短期間で行う疲労強度評価手法を提案します。
<マテリアル・リサイクル>
「竹杭を用いた液状化対策工法の開発」
工学部 社会デザイン工学科 佐藤 研一 教授
 持続可能な開発目標とカーボンニュートラルの実現に向けて注目される竹を用いて、土壌の液状化を抑制するための新しい技術を紹介します。竹の持つしなり、空洞、竹節などを上手く利用することにより、地震時の地盤の揺れの吸収(制震効果)や過剰間隙水圧の消散効果(ドレーン効果)が大いに期待される新しい工法です。
<環境保全・浄化>
「アサリを再生する干潟浄化技術」
工学部 社会デザイン工学科 渡辺 亮一 教授
 今回開発したペレット状フルボ酸鉄シリカ資材は、リサイクル原料(腐植物質である木屑や下水汚泥または食品廃棄物)の発酵処理品とシリカ・鉄から成る製品を混合し、人工的に容易にまた安価に製造されたものです。干潟に散布するだけで効果を発揮し、アサリの生息に適した干潟を取り戻す手助けとなります。2015年7月から開始した実証実験においても、その効果を確認しています。
<医療>
「難病治療を目指したペプチドベース遺伝子送達プラットフォーム」
医学部 医学科(解剖学) 貴田 浩志 講師
 本技術は、IgG抗体と遺伝子の両方に結合する天然アミノ酸からなる抗体/遺伝子結合ペプチドです。IgG抗体と混合するだけで簡単に標的指向性を付与できます。多様なIgG抗体、治療遺伝子に対して、1種類のキャリアペプチドで、様々な疾患の病変への選択的な治療遺伝子送達を実現する遺伝子送達プラットフォームとして利用することが可能です。
<ナノテクノロジー>
「ナノバブル超音波穿孔法によるキャリアフリーmRNA導入ワクチン技術と装置」
医学部 医学科(解剖学) 立花 克郎 教授
 ナノバブルを用いた革新的な超音波遺伝子導入法の開発に成功しました。この技術を用いることで感染症に対する遺伝子ワクチンを、人工脂質・PEGを用いずにキャリアフリーでmRNAを経皮的に投与することが可能です。すでに安価で小型のプロトタイプ超音波照射装置の開発に成功し、同装置で高いmRNA細胞内導入を得ることができました。
<医療>
「EGFR阻害剤による皮膚障害の予防を可能にする光に安定なビタミンK誘導体」
薬学部(創剤学) 後藤 将太朗 助教
 抗癌剤として使用されるEGFR阻害剤は、その副作用として炎症性ケモカインであるCCL5発現が増加し、皮膚障害の悪化を助長しますが、ビタミンK(VK)の誘導体を皮膚適用することで、CCL5の発現を抑制できることを発見しました。CCL5を効果的に抑制することによって、皮膚障害の重症化抑制を可能にします。
<医療>
「細胞シート作製のための生体適合素材を基盤とする機能性細胞支持体の開発」
薬学部(薬物送達学) 櫨川 舞 准教授
 効率的な細胞シートの量産化を目指した新規細胞シート支持体を開発しました。この支持体を培養後の細胞シートに重ねることで、吸水効果と共に細胞を効率よく吸着させシート状に綺麗に取り出せます。生体適合素材で調製しているので、生分解性により移植後の除去が不要で、積層化、薬物徐放化デバイスへ応用可能です。将来の再生医療の発展に大きく貢献できます。
<ライフサイエンス>
「持久トレーニングにおける新規運動強度測定アルゴリズムの開発」
スポーツ科学部 上原 吉就 教授
 新たに開発した心電図を用いた心拍変動解析指標 (Heart rate / LF) による手法は、運動中の自律神経活動を正確に評価することが出来ます。各個人のトレーニング強度を非侵襲的かつ安価に決定出来る技術で、アスリートへのトレーニングやパフォーマンス管理に応用でき、さらに健康増進や健康管理あるいは医療・リハビリテーションにも応用可能です。
<ライフサイエンス>
「シアル酸高含有FC:強力な川崎病新規治療薬」
福岡大学病院(小児科学) 吉兼 由佳子 講師
 近年自己免疫性疾患において、Fc領域に結合するシアル酸が抗炎症作用を発揮することが見いだされました。小児に好発する川崎病の標準療法において、現行の免疫グロブリン製剤はシアル酸が結合していないIgGを多く含み、十分な効果を得るためには大量投与が必要です。本技術はシアル酸高含有のFcのみを含む免疫グロブリン製剤を開発し、総投与量を下げることを目標とします。
◆問い合わせ
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E-mail:sanchi★adm.fukuoka-u.ac.jp

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