ホーム イベント・セミナー「イノベーション・ジャパン2019 ~大学見本市 & ビジネスマッチング~」<8月29日(木)・30日(金)開催>
イベント・セミナー
「イノベーション・ジャパン2019 ~大学見本市 & ビジネスマッチング~」に出展しました
2019年8月29日(木)・30日(金)の2日間、東京ビッグサイト青海展示棟において「イノベーション・ジャパン2019 ~大学見本市 & ビジネスマッチング~」が開催されました。このイベントは科学技術振興機構(JST)と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の主催で、500件以上の研究シーズの展示・発表が行われる国内最大級の産学マッチングイベントです。
本学は昨年に引き続き九州地区では最多となる8件の研究シーズを出展。各ブースでは、担当の研究者とともにコーディネーター、研究員、学生など一丸となって来場者をお迎えしました。また5名の研究者は研究内容を紹介するショートプレゼンを行いました。2日間で延べ約1200人の方々に足を運んでいただきました。ご来場の皆さまには厚くお礼申し上げます。今後もより一層産学連携による研究推進および社会貢献に取り組んでいきます。








- 【出展内容】
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※ をクリックすると研究者情報、をクリックすると出展ポスターおよびプレゼン資料をご覧いただけます。
- <装置・デバイス>
「協調ロボットの安全対策のための近接覚センサ」 - ポスター/プレゼン資料
- 工学部 電気工学科 辻 聡史 助教
距離検出が可能なTOFセンサと近距離検出感度が高い自己容量近接センサを組み合わせたTOF・静電容量複合センサを提案。これにより広範囲で高感度な近接測定が可能となり信頼度が向上。協調ロボットや無人搬送機などの安全センサに活用できる。試作品のデモを行いリアルタイムに対象を測定・検出できることを示し、更にロボットに実装した試作センサの測定の様子を動画で紹介しました。
- <低炭素・エネルギー>
「漢方薬でバイオエタノールの製造コストを下げる」 - ポスター
- 工学部 化学システム工学科 重松 幹二 教授
漢方薬エキスや廃棄される抽出残渣の添加で、酵母によるエタノール発酵速度を2倍以上促進させることができる。発酵阻害物質を含んでいても発酵が維持するので、原料の分別、前処理などの工程の簡素化もできコストダウンを図れる。至適温度や至適pHからずれても発酵を継続させることができ、発酵条件を緩和させることも可能。発酵促進剤である漢方薬残渣を数種類展示しました。
- <ナノテクノロジー>
「生体適合性技術を用いたナノ微粒子の高度利用」 - ポスター/プレゼン資料
- 工学部 化学システム工学科 三島 健司 教授
二酸化炭素や超音波を利用し、有機溶媒を一切使用せずにウルトラファインバブルやナノリポソームを高濃度に生成する技術を開発。生体適用を想定し、薬剤などの成分を内包させたナノ微粒子を製造する技術として応用。従来に無い高濃度のファインバブルや複合材料化したナノ・マイクロカプセルは、洗浄分野や医療分野にも利用できることを紹介しました。
- <装置・デバイス>
「リサイクルプラスチックへの機能性付与による高付加価値化の検討」 - ポスター
- 工学部 化学システム工学科 中野 涼子 助教
物性低下などで多様な用途展開が見込めないPE、PP等の廃棄プラスチックに、無電解めっき処理を行うことで新たな用途開発が可能となる。ブロック共重合体によるPE等のプラスチック表面を機能化する技術は、無電解めっき処理におけるエッチング工程の代替が期待できる。改質前後のリサイクルフィルムの表面状態を可視化し、改質、無電解めっき後の剥離試験結果と併せて解説を行いました。
- <環境保全・浄化>
「アサリを再生する干潟浄化技術」 - ポスター/プレゼン資料
- 工学部 社会デザイン工学科 渡辺 亮一 教授
陸域由来の溶存鉄はアサリなどの二枚貝が光合成を行う際に不可欠な必須金属で、海洋や河口・沿岸域における水生生物の成長制限要素となっている。今回開発したフルボ酸鉄シリカ資材は人工的に容易かつ安価に製造されたもので、2015年7月より熊本県長洲町沿岸干潟において実証実験を開始しており、アサリの生息量増加を確認。干潟再生をどのように実施していくか、実物を展示し説明しました。
- <環境保全・浄化>
「BDF製造に伴う廃液を全て有価物にリサイクル」 - ポスター
- 工学部 資源循環・環境グループ 武下 俊宏 准教授
バイオディーゼル燃料(BDF)製造時に発生するグリセリン廃液や洗浄廃液などを全量資源化物に変換する技術を紹介。資源化物は有価物となり、既製品より安価で同等の性能を有する代替品として既存の設備や用途でそのまま使用できる。二次廃棄物の発生もなく、また資源化物使用によりランニングコストを削減でき、植物由来成分のため二酸化炭素の排出量削減にも寄与する。
- <装置・デバイス>

